2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「湯治」

上場企業のサラリーマンが都会の喧騒を離れ、近頃疼く古傷を湯治しようと地方の温泉で宿泊する。温泉で怪我を癒す中で、心の古傷が疼きだしてしまう。 怪我と哀しみは似ている。どちらも日に日に治療していく。けがは内服薬や外用薬で治り、悲しみは日日薬で…

久しぶり

新生活が始まり、また落ち着いてきたのでくっそ久しぶりにブログを更新。 車を買ったので通勤・帰勤(「通勤」の対義語がないの不便)時にiPodに入ってる音楽を聴いてる。 ドライブミュージックって単語を今まで肌感覚で理解してなかったけど、なるほどなと…

「火の通り方」

イタリアに住む友人を訪れる夫婦が、過激派によるテロや新型ウィルスに対する恐怖に思いを巡らしつつ、友達夫婦の在り方を目にすることを通して、お互いの関係性を見直す物語。 さらに上に目を向ければ濃い青色の空が広がっていて、まばらの雲が見え、ときど…

「赤い砂を蹴る」

母親の死を契機に仲を深めた母親の友人と共に、彼女の故郷ブラジルを訪れ、母親の死を受容する物語。 「お母さんには生きててほしかったよ。でも、もしお母さんが生きてたら、芽衣子さんともこんなに親しくならなかっただろうし、ブラジルにも来てなかったと…